鬼殺し向かい飛車の序盤➂

初手からの指し手、▲2六歩、△3四歩、▲2五歩、△3三角、▲7六歩、△2二飛で第1図
前回まで2回は、第1図で▲3三角成、△同桂、▲6五角の変化を調べましたが、難しい部分はあるものの、後手が互角以上に戦えるという結果でした。今回は第1図に戻って、先手の別な指し方を見てみます。
第1図では、➀▲6八玉、➁▲9六歩、➂▲3三角成が考えられます。 “鬼殺し向かい飛車の序盤➂” の続きを読む

海外ETFの資金の流れはエマージング株式へ


8月26日(土)のマーケットアナライズプラスに、ウィズダムツリージャパンの渡邊雅史さんが出演して、海外上場ETFの資金フローについての貴重な分析をお話しされていましたので、まとめてみました。
➀2017年3月から2017年8月にかけての資金フローを見ると、米国株への資金流入が止まり、欧州、エマージング株へ資金が流入している。
➁米国IT株ETFへの資金が止まった。低ボラティリティ株ETFが復活してきている(ディフェンシブ株のことらしい)。
➂欧州株への資金フローは県庁だが、そろそろ過去のピークへ近づいて来ている。
➃海外上場日本株ETFへの資金フローも戻りは鈍い。特に為替ヘッジ付(円安ビュー)は少ない。投資家の円高期待が続いているようだ。
➄エマージング株ETFへの資金のトレンドは続いている。エマージング債券も同様に買われている。投資家は米国もエマージング国も低金利が続くとみているようだ。
➅エマージング株のPERは米国株のPERに比べて割安感が依然としてある。

中国のネット3強

中国のネット検索大手百度(BIDU)が約1年半ぶりの高値を付けました。報道では、「第2四半期はモバイルや人工知能分野に的を絞った戦略が功を奏し、主力のネット広告事業をめぐる当局の取り締まりが痛手となった前期から83.5%の増益と回復した。第3四半期は前年比最大30%の増収となると予想。」とのこと。株価は長らく低迷し、一時はBATからすべりおちるのではと言われましたが勢いが出てきたようです。今後の株価に注目です。
中国のBATは業績株価とも好調で、米国のFANGなどのネット企業のように成長が続くのではないかと思います。当局との関わりがリスクですが、先日テンセントのゲームについて発言があった以外は今のところ大丈夫なようです。
3強の他にもネット関係の強力な企業が何社かありますし、キングソフト(03888HK)も好きな企業で注目しています。

中飛車対一直線穴熊の棋譜


王座戦1回戦から佐藤天彦名人 vs 青島未来五段の一直線穴熊の棋譜です。解説は日本経済新聞の棋譜欄からです。
青島五段は2015年度勝率第1位になった新進気鋭で、オールラウンダーですが、「相穴熊戦がめちゃくちゃ強いですよ」(佐々木大地4段)との評があります。

先手中飛車から第1図で5五歩位取りの戦型が決まりました。
対して後手の佐藤名人はいわゆる一直線穴熊の作戦です。先手も▲4六銀で相穴熊の方針です。代えて▲5六銀なら美濃囲でバランス重視の方針になります。

第3図で▲3五歩と仕掛けましたが、仕掛けずに穴熊を完成させるのも有力です。「糸谷&斎藤の現代将棋解体新書」では相穴熊の組合は振飛車十分との見解が示されています。以下後手が△8四飛から△6四飛としたのに対して▲6六角と防いで第4図です。

ここで後手△7四飛としたのですが、青島五段は△6六飛を心配していたとのこと。以下、▲同歩、△6七角で変化1図ですが、

▲8八飛なら△5五角、▲8二飛、△4九角成、▲同金、△3六金で先手自信がなく、▲5九飛、△7八角成、▲2六銀、△6八馬、▲5六飛、△6七馬、▲5九飛、△6八馬、▲5六飛以下の千日手になりそうで悩んでいたとの青島五段の感想です。本譜は先手の▲7四歩が上手い突き捨てでした。
後手も桂を狙って反撃し、第5図▲5四歩で大決戦です。
第5図から△6六飛、▲同歩に△4七銀では、一旦変化2図、△5四歩と手を戻した方が良かったようです。
▲同飛なら、△6六角、▲6一飛、△3九角成、▲同金、△3八歩、▲同金に△7二角が好手で佐藤名人も「こちらだった」と同意したようです。

第6図、▲4二銀が読みの入った一着で、▲3三銀では△5五角打で自信がないとのこと。先手角損ながら先手玉に詰めろの筋がなく青島五段の金星となりました。

第7図の投了図からは、△同玉、▲5一竜、△4一歩、▲2一金、△同玉、▲4一竜、△3一金、▲3三桂、△同金、▲同歩成で必死です。

中国A株のMSCI指数採用について

 
中国A株のMSCI新興市場指数構成銘柄入りが21日(水)早朝に決定しました。ここ2,3年結局見送りになって来ていたもので、当面の組み入れ額は少ないものの、中長期的に本土資本市場の自由化、国際化の進展に繋がる話で、好材料には違いありません。 “中国A株のMSCI指数採用について” の続きを読む