第2号は勝仙師からいただいた字母紙「行雲」です。「行雲」は勝仙師のオリジナル書体ですが、フリーで字母紙をいただくことができます。
「行雲」は楷書体ですが行書体に近い感じで、その特徴は細字で入りや収筆に細かい装飾が多いところだと思います。
桂の右上の横棒部分の細い線は、島が潰れるため作者様には申し訳ないのですが今回は省略しました。
今回、4.5mm、6mm、9mmといろいろな印刀を研ぎながら試したのですが、最初6mmで結構順調に進んだものの、途中から全部の印刀が切れなくなってしまい彫り跡が汚くなってしまいました。いまのところ6mmが一番しっくりきます。
その後研ぎは回復したのですが、かなりばらつきがあります。また、線が入り組んだところは字母紙が破れて剝がれることが多く大変困りました。
9割がた彫り終わったのですが、前回彫り跡に彫り残しがありましたので点検をしっかりやりたいと思います。