漆入れ練習
試作品の漆入れ前に失敗した駒等で練習していますが、2回目のセラックニス塗りが終わりましたので、漆入れを試してみます。
彫り駒の場合は、薄めに2回ということですが、今回はできるだけ字の部分に狭い範囲で塗るようにしてみます。
漆は非常に少量で済み、取り出した分が余ってしまいました。
プラケースに入れて濡れたタオルを置きました。うまく乾くかどうか、時間がどのくらいかかるか興味深いです。
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試作品の漆入れ前に失敗した駒等で練習していますが、2回目のセラックニス塗りが終わりましたので、漆入れを試してみます。
彫り駒の場合は、薄めに2回ということですが、今回はできるだけ字の部分に狭い範囲で塗るようにしてみます。
漆は非常に少量で済み、取り出した分が余ってしまいました。
プラケースに入れて濡れたタオルを置きました。うまく乾くかどうか、時間がどのくらいかかるか興味深いです。
今回から基本図の6四歩型の検討に入ります。6四歩型は現在のプロ棋士が主力としており、飛車落ち戦では最近の実戦例も多い形です。また、6四歩型から派生した6二玉のまま駒組する上手の指し方もあり、木村一基九段が指しているようです。佐藤康光九段の実戦譜も将棋DB2に載っています。
6四歩型は、所司和晴六段の「駒落ち定跡」で詳しく解説されており、定跡手順も独自の研究を加えた優れた内容です。定跡の本線は、基本図から8七銀型(銀冠)に組み▲4五歩、△同歩、▲同銀の仕掛けです。ただ、上手4二銀型(本の中の分類)のみ曲線的な手順になっていますが十分なものと思います。
最近、遠山雄亮六段は自身のブログ「飛車落ち右四間定跡、将棋AIの評価値で判明した銀冠のワナ」で、従来の定跡の銀冠と▲4五同銀が評価値を下げていると指摘しています。下手の玉の囲いは金無双で十分であり、仕掛けは基本図から、▲2六歩、△2四歩の後、▲2五歩、△同歩、▲4五歩、△同歩、▲4五桂の手順を推奨しています。ただ、この手順も下手優勢ではあるものの、この後の攻め方がはっきりしないところがあります。
そこで、基本図から直ちに4五歩と仕掛ける手を将棋ソフトで検討したところ、十分成立することが分かりました。基本図の2手前の6九金、6三歩の形での仕掛けは以前、飛車落ち定跡 第2章 3三桂留型の駒組で調べましたが、難解ながらやや無理という結論でした。その形に比較して6四歩が弱点になっており、一見無理な仕掛けですが上手受けきるのは容易ではありません。なお、今回から将棋ソフトは水匠5を使用しています。
“飛車落ち定跡 第4章 6四歩持久戦型 新手法の仕掛け➀” の続きを読む前回に続き新手法の仕掛けを調べていきます。基本図からⅠ.▲4五歩、△同歩、▲同銀、△4四歩の変化です。前回は▲同銀、△同桂、▲同桂の手順を調べました。
基本図からの指し手 ▲4五歩、△同歩、▲同銀、△4四歩(第1図)
4四歩には➀▲同銀、△同銀右、▲同飛、➁ ▲同銀、△同銀右、▲同角がありますが、どちらも意外に難解です。平手では優勢の局面ですが、飛車落ちの実力差を考えると微妙な形勢です。ただ、比較的一本道ですので将棋ソフトを味方にして手順を検討すれば乗り切れるのではないかと思います。▲同飛がメインルートですが、▲同角と両方を紹介します。
“飛車落ち定跡 第4章 6四歩持久戦型 新手法の仕掛け➁” の続きを読む前回で基本図からⅠ.▲4五歩、△同歩、▲同銀が終了しました。今回はⅡ. ▲4五歩、△同桂の手順を調べていきます。なお、将棋ソフトは水匠5を使用しています。
基本図からの指し手 ▲4五歩、△同桂、▲同銀、△同歩、▲2二角成、△同金、▲4五桂(第1図)
△4五同桂に下手▲同桂とする手は△4二銀と引く変化がありますので▲同銀とします。第1図では、➀△4四銀、➁△4二銀があります。順次調べていきます。
“飛車落ち定跡 第4章 6四歩持久戦型 新手法の仕掛け➂” の続きを読む今回から3三桂留6四銀型の検討に入ります。
6四銀型は、おそらく戦前昭和の時代ごろまでよく指されていたと思われるのですが、最近のプロ棋士は6四歩型をさす方が多く飛車落ち戦自体が少なくなったこともあり、ほとんど目にすることはありません。
6四銀型は、好機に5五歩を突いてまぎれを求めることもありますが、守備力も強く下手の攻撃を受け止めるには適していると思います。
第1図から下手は▲4五歩と▲2六歩の選択があります。また、▲2六歩を選択した場合、上手が5二金型のまま待機する形と5三金とする形に分かれます。本稿では第1図から▲4五歩と仕掛ける手順を(1)跳ね違い定跡、5二金型を(2)5二金待機型、5三金とする手順を(3)5三金型として順に検討していきます。
“飛車落ち定跡 第3章 6四銀型 跳ね違い定跡➀” の続きを読む前回第7図からの指し手➀4五飛まで書きましたので、今回は➁同成桂からです。
第7図からの指し手➁ ▲同成桂、△同角、▲4五飛、△4四角、▲同飛、△同歩、▲3四角、△6一角(第12図)
二つ目の指し方は「飛落精妙」に書かれている指し方です。上手△4四角で△7一角には▲3四歩、△3二歩、▲2五飛とする手があり、△2四桂なら▲4五銀で下手十分です。下手▲3四角に△6一角が定跡手順の受け方です。
△6 一角に代えて△5一金には▲5二銀。△4三桂の受けには▲3三金、△6一角、▲4二歩があります。
“飛車落ち定跡 第3章 6四銀型 跳ね違い定跡➁” の続きを読む