中国A株のMSCI新興市場指数構成銘柄入りが21日(水)早朝に決定しました。ここ2,3年結局見送りになって来ていたもので、当面の組み入れ額は少ないものの、中長期的に本土資本市場の自由化、国際化の進展に繋がる話で、好材料には違いありません。
・MSCI会長、「A株の指数採用で中期的に3000億米ドル超の資金流入」(DZHの記事)
「株価指数の開発会社である米MSCIのヘンリー・フェルナンデス会長兼最高経営責任者(CEO)は26日、『中国証券報』の取材に対して、同社の新興国株指数に採用された本土A株について、指数に占めるウェートが高まれば、中期的に3000億米ドルを超える資金が流入する可能性があるとの見方を示した。
フェルナンデス会長によると世界でMSCI新興国株指数をベンチマークしている運用資金は2兆米ドル。今回指数に採用されたA株のウェートが0.73%であることから、開始当初にA株市場に流入してくる資金はおおよそ150億米ドルとなる。フェルナンデス会長は今回の採用における規模は小さいが、中期的なウェートの引き上げに期待を示した。
また、MSCIのアジア太平洋地区のリサーチ担当者は、中国証券監督管理委員会(CSRC)や外貨管理局に対して香港市場と上海・深セン市場とのストックコネクトにおける限度額の上限引き上げや限度額制度自体の撤廃を提案したと言及。当局側も前向きに検討をするとの姿勢を見せていたことを明らかにした。」
また、26日のニュースでは「前週に新興国市場指数へのA株222銘柄の採用を決定した米MSCIの幹部が追加採用の可能性に言及したことを受け、中国株の組み入れが中長期的に増えるとの期待が高まり、幅広い銘柄に買いが広がった。」との記事もありました。
中国A株は中国政府の資産バブルつぶしの金融引き締め政策のため、調整が続いていましたが、そろそろ持ち直しが期待できると思います。