先手中飛車の相振り飛車 女流王将戦から

 相振り飛車における中飛車は、従来あまり好まれていなかったが、最近先手中飛車が振り飛車の主力戦法となってからは、その対策として後手三間飛車等の相振り飛車が採用されるようになり、対局数も増えているようだ。

 研究がすすみ中飛車側も十分させることがわかってきたが、男性プロでは振り飛車自体が少ないこともあり、あまり見ることがない。一方、女流棋戦は振り飛車党が多く相振り飛車の採用率も高いためアマにとっては参考になる。

 女流とはいえ今回女流王将戦を戦う、西山朋佳女流四冠と、里見香奈女流四冠は元奨励会三段で三段リーグこそ突破できなかったものの、最近の男性棋士参加の棋戦でかなりの勝ち星を上げている実力者であり、アマが勉強するには十分以上の存在だと思う。

 今回は女流王将戦を教材に、先手中飛車の相振り飛車の指し方を学んでみたい。なお、検討は将棋ソフト水匠4改を使用しています。PCスペックはAMD Ryzen 7 3700X、RTX2060で、一般の家庭用PCよりは上ですが高性能とは言えないので評価値が少し異なる場合があるかもしれませんがご容赦ください。

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