ダイレクト向かい飛車 ▲4六歩に△5五金の変化

今回は、▲4六歩に△5五金の変化をプロの実戦譜でみていきます。この将棋は2013年に多く指されています。当時の研究課題とされていた局面だったと思われます。
第1図の局面です。
2013-09-24 片上大輔 vs. 脇謙二 順位戦は第1図から▲5八金右に△4六飛と飛車で歩を取りました。飛車で取ったのはこの1局のみです。以下▲2五歩、△4二飛に先手は▲2四歩、△同歩、▲2五歩と5五の金を狙いましたが、

第2図、△4四角と打たれてあまり上手くいかなかったようです。以下▲7八玉、△2二飛と進み短手数で振飛車の勝利となりました。
2013-09-25 畠山鎮 vs. 杉本昌隆 棋聖戦は、第1図から▲5八金右に△4六金と金で歩を取りました。以下▲4七歩、△4五金に▲7五歩と反撃します。
その後先手は銀で7四歩を守りに行き、互いに玉頭を攻めあう激しい戦いでしたが、先手▲5七銀のあたりに誤算があったようで、飛車を取られて攻めきれず投了となりました。先手の7筋の動きがやや無理だったかもしれません。
2013-10-10 先崎学 vs. 杉本昌隆 順位戦は、▲5八金右、△4六金、▲7八玉、△4七歩、△5九銀で第4図
△3九角の筋が見えていますので豪胆な作戦ですが、後手は△7三桂と△6五桂を狙い、先手が▲7五歩と反撃して激しい戦いに入りました。以下△同歩、▲7四歩、△6五桂、▲7三歩成、△3九角で第5図に進みました。
この将棋は将棋ソフト「技巧」の棋譜解析にかけてみたのですが、後手優勢に進んでいるとの判定でした。この後△7六銀のあたりに問題があったらしく、後手の攻めが続かず居飛車の勝という結果でした。
最後は、比較的新しい棋譜で 阿久津主税 vs. 伊藤真吾 第朝日杯将棋オープン戦です。第7図から▲4七銀、△4六金、▲同銀、△同飛、▲5八金右の第6図と進みました。
非常に意欲的な作戦で、△4九飛成、▲6五角で第7図
▲6五角が2九桂にひもをつけた好手で、先手が指せるようです。以下△3九角、▲1八飛、△2七銀、▲5九金寄、△4五龍で第8図。

△3九角で飛車のぶつけを防ぎ△2七銀ですが、▲5九金寄とされて龍を追い返されます。△4五龍では、△4一龍とできればよいのですが、▲3八金と打たれて悪いようです。
第8図から▲2一角成、△1八銀不成、▲1一馬、△4二銀、▲4九香で第9図
先手優勢がはっきりしました。この後終盤まで先手優勢のまま進んだのですが、
第10図の▲4四角がおそらく6四角を取られるのをうっかりした悪手で、先手玉が即詰に討ち取られて後手の逆転勝になりました。
以上4局を見てきましたが、2、3局目△4六金となった将棋は後手十分指せそうに思います。阿久津八段の指し方は居飛車有望と思いますが、いかがでしょうか。△5五角よりは、△5五金が振飛車側としては良いようです。
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