メディアリテラシーについて

先週のBS放送マーケットアナライズプラスでりそな銀行アセットマネジメント部チーフストラジスト兼チーフエコノミストの黒瀬浩一さんが、株式相場へのメディアの影響について話されており、興味深かったのでご紹介します。

➀最近の日本株の上昇は、世界同時好景況・世界同時株高に日本も追いついてきたものである。日本株は、4-5月、8-9月に下落したが、当時は北朝鮮問題が騒がれた時期だった。米国株等と比べると日本の報道の影響が見て取れる。

➁この時期、韓国のメディアは日本政府、日本のメディアは危機をあおっていると言っていた。株式市場の売買主体を分析すると、外国人投資家が買い越しているのに対して個人投資家主体の信用買いは減少している。日本の報道がヒートアップしていた影響が見られる。
➂メディアリテラシーという言葉を最近知ったが、情報の真贋、質を見極めることである。ネットの世界でフェイクニュースを流してSNSで「いいね」の数を増やすことがビジネスになっている。
➃現在、自民党筋から年末、年明けに北朝鮮問題が緊迫するため選挙を早めたとの情報が出ている。過去2回と比べ情報源が確かなので、実際どうなるかは分からないが注意が必要だ。
➄トランプ政権についても、いまにも辞任、政権崩壊のニュースが多いが米国株式強気指数は上昇を続けている。来年10月の中間選挙で上院の共和党の議席が100のうち52から60になることが考えられ、トランプの法案が成立しやすくなり経済政策がやりやすくなるとの予想が多い。ここでもメディアの報道には注意が必要だ。

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