飛車落ち定跡 第3章 6四銀型 跳ね違い定跡➀

今回から3三桂留6四銀型の検討に入ります。

6四銀型は、おそらく戦前昭和の時代ごろまでよく指されていたと思われるのですが、最近のプロ棋士は6四歩型をさす方が多く飛車落ち戦自体が少なくなったこともあり、ほとんど目にすることはありません。

6四銀型は、好機に5五歩を突いてまぎれを求めることもありますが、守備力も強く下手の攻撃を受け止めるには適していると思います。

第1図から下手は▲4五歩と▲2六歩の選択があります。また、▲2六歩を選択した場合、上手が5二金型のまま待機する形と5三金とする形に分かれます。本稿では第1図から▲4五歩と仕掛ける手順を(1)跳ね違い定跡、5二金型を(2)5二金待機型、5三金とする手順を(3)5三金型として順に検討していきます。

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